ハレとケ

早いもので10月も終わり、今年も残すところ2ヶ月となってしまいました。
昨年は義父の入院など、家族の事で心を配る事が多く、慌ただしい年でし
たが、今年はお陰で穏やかな一年でした。変わらない毎日が幸せだと感じ
て過ごしました。

若い時は変化のない日がつまらなく、又、刻々と年を刻んでいくのが恐ろ
しく、何かに追い立てられるように予定を入れていました。忙しくする事
で自分から目をそらしていたのかもしれません。
数年前からこの時期はハロウィンのイベントが盛んで、仮装する人をみか
けるようになりました。先日も白いタイツを被ったのっぺらぼうや血だら
けの服を着たゾンビなど、おばけに仮装した若者グループを駅で見かけ、
ぞっとしました。仮装したまま普通に電車に乗って、楽しそうにはしゃぐ
人たち。

こんなにもハロウインが盛んになったのは日本人独特の「ハレとケ」とい
う考え方から来ると専門家が説明をしていました。
お祭りなど非日常がハレで何も変わらない日常がケ。真面目にケを生きる
ために時々ハレを取り入れて楽しむ文化が昔から日本人にはあるとの事。
普段とは違うハレを生きる事でバランスをとっているんだそうです。
もし、瞑想をしていなかったら、私も何も変わらない日常がつまらないと
思っていたかもしれません。相変わらず手帳にイベントを書き込み、ハレ
を求め続けていたかもしれません。

何かがあってもなくても、全て私の時。瞑想のお陰で自分から目をそらさ
ず過ごせるようになりました。日常の中で、考え、思う瞬間を大切に生き
ていこうと思っています。