教室に参加される生徒さんたちが瞑想の後で「忙しかったので雑念ばかりかと思ったらそうでもなかった。」とか、反対に「思ってもない人や事柄が浮かんできて驚いた。」など感想を言われる事があります。
先日も参加された生徒さんが、少し前に経験した不快な出来事が何度も雑念として浮かんだと話されていました。ご本人も納得し終わった事と処理されていたようですが、思っていた以上に傷ついていらっしゃったのだと感じました。
私も結構タフだと思っているのですが、瞑想中に出てくる想いや雑念で意外とナイーブな一面があるんだと気づく事があります。人は勝手に自分を決めつけたり、感情を殺して大人になろうとしたり。知らず知らずのうちに本当の自分とずれてしまうのかもしれません。
働き始めた頃、職場の先輩でショートカットでステキな女性がいました。本人も「私は男っぽくてさっぱりした性格よ。」と言っておられましたが、よくよく知ってみると繊細で正反対の人だとわかりました。
本人はさっぱりしていると思っているのですから要注意でした。私も気を使いましたが本人もストレスが多かったのではないでしょうか。
瞑想は自分を知る鏡のようなものです。想いが出てきて初めて知る自分の姿。そんな時私は全てを受けいれ、その想いから離れるようにしています。傷ついている自分も、落ち込んでいる自分も全て。
どんな自分でも大丈夫なのです。自分を知り受け入れる事が瞑想のスタートだと思っています。