生きていればこそ

今年もあとひと月。年賀状の季節がきました。そして喪中ハガキが届く季
節でもあります。私も夫もいい年なので親も年を取り、そうい年代になっ
たと思いつつも、年々、喪中ハガキが増えている気がして寂しい気持ちに
もなります。

そんな折り、友人からメールがきました。かつて同じ職場だった知人が亡
くなっていたというメールでした。その友人も喪中ハガキで知ったようで
春に亡くなっていたとのことでした。私より少し年上の可愛らしい女性で
した。

もう30年近くなるでしょうか。私の目には元気ではつらつとした知人の
姿が浮かんできました。結婚式でのドレス姿。新婚家庭に遊びに行った
時、カレーとサラダを作ってくれたこと。私も遠く埼玉に嫁いできたの
で、最近はやりとりはありませんでしたが、当時は仲良くいつも笑いあっ
て過ごしたことなど、思い出が溢れてきました。彼女は子供もいたのでい
いお母さんだったはずです。

私自身も今年は体の不調などいろいろありました。メールを送ってくれた
友人も今年、思いがけない病気になってしましました。その事を知った時
も驚きとショックでしたが、今回の知人の死も、まだ若かっただけに無性
に悲しいです。

人は永遠に生きるわけではありません。わかっていることとはいえ、今ま
では遠い未来のように思っていましたが、急に現実として目の前に突き付
けられた感じです。

喜びも悲しみも生きていればこそ。今年は体が思うようにならずついつい
自分を甘やかして色んな事をなまけがちでした。生きている事は当たり前
ではないのかもしれません。生きている時間を実感しながら、自分の生の
意味を満たしていきたいと思っています。