若い頃は不眠で悩む事もありましたが、瞑想を初めてからは本当に良く
眠れるようになりました。その事についてコラムに書こうと思っていた矢
先、久し振りに眠れぬ夜を体験しました。
それは夜、寝室で瞑想をしていた時の事。同室で寝ている夫のいびきが
うるさいので、耳栓を使ってみようとリビングまで取りに行きました。そ
の時、携帯の着信を知らせる点滅が目に入り、見るとほんの5分前に母親
からの電話が着信していました。
最初は間違えて押しまったのだろうと気にしなかったのですが、ベッドに
入ってから何かあったのだろうかと急に不安になりました。深夜なので折
り返すのも気が引け、もしかしたら父に何かあったのかも、と想いが切っ
ても切れなくなりました。
悩んでも事態が変わるわけはない。ここまで心配になるのは私が両親に
対して心残りが沢山あるという事実を受け入れよう。これからは出来る事
をしてあげようと思っている内に眠りにつきました。
翌朝、電話をするとお陰で父も母も元気でした。やはり時間を見ようと携
帯を手に取り、間違って押したようです。「久し振りに私もお父さんもあ
なたの夢をみたのよ。」とこちらが心配されました。
思い残しや後悔は苦しみの元となります。いつも心の内側を瞑想で観な
がら、心残りがないよう生きていこうと思いました。
それにしても眠れず両親の事を考えていた時、両親は揃って私の子供の
頃の夢を見ていたなんて。朝起きて、もっとこうしてやれば良かったね、
と二人で言ったそうです。親子の不思議を感じました。