友人に誘われ、片岡鶴太郎さんの絵の展覧会に行ってきました。
以前、教育テレビで絵を教えていらしゃる番組を見た事があったので、絵がお上手なタレントさん、くらいの認識しかない私でした。しかし友人曰く「素晴らしくて大人気なのよ。」と。実際、平日のデパートの会場は大盛況。ご婦人方で溢れていました(私を含む)
絵の素材はお花やお魚など身近な物が多く、そこにまず心惹かれました。そしてとにかく色合いが美しい。シンプルながら各々が光を放っているようでした。
鶴太郎さんが絵を描くきっかけは椿だったそうです。30代後半、芸能界の仕事で悩んでいた頃、寒い朝に凛として咲いている花に心を奪われ、描きたいと思ったのだとか。
私もネパールでトレッキングをした時、休憩した場所に咲いていた可憐で小さな花に癒された事がありました。誰に見られる事もなくだだ花として咲き切る事。遥か遠く日本から来た私がこの瞬間に小さな花に出会えた奇跡。花の存在に愛を感じました。鶴太郎さんの椿にネパールの名も知らぬ花を重ねていました。
最近の鶴太郎さんは朝早く起き、食事も節食、ヨガや瞑想で心身を整え絵に向かうそうです。その映像を見ましたがまるでインドの修行僧のようでした。、余分な物を取り除いた状態で生きる姿が絵に現れていると感じました。
絵に癒され、鶴太郎さんの生き方に感銘し、私自身を振り返り反省しました。私ももっと真剣に自分に向かいあいたい、そんな気持ちになりました。