久々の再会

先月から体調面で色々あって、なんとなく落ち込みがちだった月始め。携
帯に見慣れぬ番号から着信がありました。瞑想教室の問い合わせかな、そ
う思いつつ電話に出ると明るい声で「わたしよ、わかる?」と。知ってい
る声だとわかるのですが、誰だかさっぱりわかりません。誰の声だったか
しら、と頭をフル回転しながら会話を続けていると突然声の主がわかりま
した。

それは学生時代、仲良しだった友人の声でした。卒業以来、まさに30年
以上振りの会話でした。

私のように故郷を離れて暮らしていると、年に一度の年賀状のやりとり、
「また会いたいね」という言葉も現実離れした願望になってしまいます。
それぞれが家庭を持ち、住む場所も違えば、いつか逢いたいねと思ってい
ても中々叶うものではありません。

最近は年賀状に携帯番号を書くことはありませんが、数年前、記載して
あったのを登録してくれて、電話をくれたのです。友人も番号が変わって
いるかもしれないし、覚えていないと言われるかもとドキドキしながらの
電話だったそうです。

聞くと友人は息子さんが東京の大学を出て就職し、友人もここ数年は何度
も上京しているとのことでした。3月末の上京にぜひ会いましょうという
事で、本当に久々の再会を果たしました。

学生時代の友人とは不思議なものです。30年以上もブランクがあっても
ついこの間ランチをしたかのような気持ちになります。それぞれが違う場
所で結婚し、生活をし、お互いの苦労を湛えながら、でも学生の頃のよう
な華やかな気持ちで話が弾みます。

友人との再開は私にとっても元気を与えてくれました。子育てを一段落し
た友人ともこれから頻繁に会えるでしょう。

元気でいれば色んな事が起きる。それが嬉しい久々の再会となりました。