生きる喜び

三月に体調を崩して、救急車で運ばれた義母。その後、奇跡的に回復し、今は施設で穏やかに暮らしています。

入院時、集中治療室でずっと眠り続け、意識があるうちに会わせたい人に来てもらってくださいと医者に言われ、義母の弟夫婦が会いにきてくれました。「姉さん、元気になって遊びにきてよ。」と言う叔父の言葉にうんうんと頷いた義母。その時はまさかそんな時が来るとは思いませんでしたが、今月、県北の叔父の家に連れていく事が出来ました。

実は退院してから歩行が難しくなり、手押し車を使用するようになっていました。また入院したきっかけも風邪からだったので、私としては無理をさせたくないと思っていました。遠出で疲れて体調を崩すかもしれないし、慣れない歩行で転んでもいけない。知らないうちに私の方が神経質になっていた矢先、主治医の先生からこんな言葉をかけて頂きました。

「お義母さんの好きな事をさせてあげてね。」はっとしました。先生はお義母さんの体だけではなく心も診てくださっている。高齢者を沢山知っていらっしゃる先生の深い言葉だと思いました。

義母は今年92歳になりました。勿論長生きする事も大切でことですが、好きな事を楽しんで生きることがどれだけ貴重なことでしょうか。生きるとは?幸せとは?考えさせられました。

当日はうなぎ屋さんを予約し、義母の好物を皆で頂きました。ちょっとだけビールも頂き上機嫌でした。叔父の家ではお気に入りの庭を眺め、昔話に花が咲きました。義母が退院したらやりたかった事がすべて叶った一日となりました。

いくつになっても喜びや希望が大切だと改めて思いました。