惰性を超えて

8月の終わりに軽く体調を崩してしまいした。
お医者さんに原因を伺うと、疲れ、更年期、季節の変わり目、自律神経の
乱れなど、それまで元気に過ごしていただけにちょっとショックを受けま
した。

そんな状況の夜、瞑想をしているとある光景が浮かんできました。緑の中
に沢山の寺院、それはカジュラホの景色だとわかりました。私たちが訪れ
た今の景色ではなく、昔の景色のように感じました。
それから急ににガネーシャの知恵が読みたくなり、金井先生のガネーシャ
の知恵を読み返してみました。

私が惹かれたのは物語の部分でした。幼い王子が数々の苦難を乗り越え王
様になっていく。目の前にある数々の問題から目をそらさず成長する様子
に心が打たれました。

生きていると問題は様々です。人間関係に仕事、そして健康問題。問題は
年齢や状況によっても変わっていきますし、避けがたい事もあるでしょ
う。その都度、きちんと見つめて乗り越えていくしかありません。
そのとき感じたのは、今の私は惰性のエネルギーに飲み込まれ、自分をき
ちんと見ていなかったという事でした。年を重ねると経験を積み、きっと
こんな感じだとわかってしまう事があります。経験は良いことではあるけ
れど惰性となってしまうと変化に気づきにくくなってしまいます。その時
の状況や希望や想いなどで真実から目を反らしてしまって、わかったと思
いこんでしまう。本当は疲れていたのに疲れていないと私は思いたかった
のかもしれません。

その偽りのエネルギーを取り去ったその奥に私自身の根本のエネルギーは
ありました。そのいのちのエネルギーを感じると幸せな気持ちでいっぱい
になりました。瞑想でそのエネルギーに触れ続けることが大切で、それが
生きる喜びや希望を与えてくれる道しるべとなるのです。
これから年を重ねる度に、その都度きちんと今自分を見つめ、状況を知っ
ていくことが大切だと改めて感じているところです。
瞑想でいつも心を自由に、惰性になることなくフレッシュな心を持ち続け
ていたいです。