突然の訃報

6月の半ば。宮島のリトリートに参加するため慌ただしく準備をしている
時でした。荷物も宮島へ送り、家の事や義両親の事など諸々やっておかな
ければと思っていた頃。一応主婦ですから数日家を空けるとなれば準備も
色々あります。

早朝、携帯が鳴り、珍しく弟からでした。それはいとこの訃報を告げる悲
しい電話でした。「どうして?」それが最初の言葉でした。いとこはまだ
59歳。何か重い病気に罹っていたとは聞いてませんでしたし、田舎で元
気にしているものだと思っていました。

子供の頃、いとこの中で一番の年上であった亡くなったいとこは年の離れ
たお兄さんでした。遊んでもらった記憶が蘇ってきます。若い頃からタバ
コもお酒も大好き。無茶な事も沢山したようでしたがこんなに早く亡くな
るなんて。

あまりに突然で、お葬式には行けませんでしたが、幸い宮島と故郷が近
かったので急遽リトリート後、お線香を上げに田舎に立ち寄る事が出来ま
した。

気丈に迎えてくれた叔母の姿と笑顔のいとこの遺影。涙、涙でした。
今年に入って体調を崩し、あっという間に亡くなってしまったようでし
た。色んな病気を抱えながら、彼より年長の親たちは生きているというの
に。人生とはわからないものです。

宮島で、リトリートに参加しながら生死について考えました。自然の中
で瞑想し、緑輝く山を歩きながら生きる事の素晴らしさ、儚さを考えずに
はいられませんでした。

リトリート中、「自分の出来ることをする」という金井先生のお話があ
り、その言葉が心に残りました。生きている間、出来る事をコツコツやっ
ていくしかないのだと。

リトリート参加と突然のいとこの死。様々な感情を見つめながら気づきを
得て、しっかりと生きていきたいと改めて思いました。いとこはもっと生
きたかったはず。時間は限りがあると実感しました。

今年は思いもよらぬ事が起きやすい年。今年も既に半分が過ぎましたが、
慎重さを忘れず、気をつけながら、出来る事を見つけていきたいです。