最後に幸せになる

先日、平塚で開催された金井先生主催のオープン瞑想会に参加してきました。
ご一緒したKさんは私の教室に参加された時には既に金井先生の本を全て読ん
でいらっしゃったので、先生に会うのを楽しみにしていらっしゃいました。
帰りに感想を伺ったところ、今まで色んな事があったけれど、こうして参加出来て
良かったとおっしゃっていました。感受性の強いKさんが様々な体験をしてこられ
た事、参加したオープン瞑想会で有意義な時を過ごされた事がわかり、Kさんの
言葉が心に残りました。

Kさんの言葉をきっかけに、昨年コンサートに行った由紀さおりさんの言葉をふ
と思い出しました。

アメリカの人気ジャズグループ、ピンク・マルティーニのリーダーが由紀さおりさ
んのファンだった事から、彼女のCDが世界のジャズ部門で大ヒットとなり、昨年ワ
ールドツアーが行われました。今までの童謡コンサートには興味がなかった夫ま
で、彼女のCDを購入し夫婦でコンサートを楽しみました。日本語でのスタンダード
ジャズが何とも心地よく、また昔と全く変わらぬ歌声に驚嘆しました。
その由紀さおりさんのインタビューの言葉です。
イギリスのロイヤルアルバートホールでコンサートをした時、満員の観衆からのス
タンディングオベーションは感動したけど、一番嬉しかったのは楽屋に戻って、今
までやってきた事が間違いではなかったと思えた事だと。
とても深いなぁと思いました。あの変わらぬ歌声にある努力。彼女のように経験豊
富な歌手でも自分の時間に不安を感じるのだと思いました。だから実を結んだと
思えた時の喜びが格別なのでしょう。

日々の瞑想も似ています。苦しい経験、数々の出会い、それらを通してコツコツ
積み上げた時間。
結果を求めすぎると不安になる事もあるかもしれません。大きな成功ではなくて
も、心が解放され幸せだと思えた時、今までの経験が喜びとともに肯定出来る気
がします。苦しみが多い人にこそ、自分の時間を苦しみだけで終わらせないで、
瞑想によって幸せになって欲しいと思いました。

今という時間を精一杯積み上げながら、幸せになる。忘れずに取り組んでいき
たいと思いました。

今年は花の季節が早いですね。お隣のクレマチスが金網を超えて全ての花が我が家の方へ向いて咲いています。何だか申し訳ないです。綺麗な紫に癒されています。