月末に田舎に帰ります。
父は数年前から腎臓を悪くし透析治療となったため入院をしています。母も骨粗
鬆症で転びやすく、ひとり暮らしが難しくなってきていました。そんな折、弟が職場
近くに夫婦で入居出来る高齢者向けの施設を見つけてくれました。
住み慣れた家を離れるのは寂しいようですが、施設のそばには大きな病院があり
治療面も安心ですし、何より夫婦二人で生活できます。弟が子供たちを連れて遊
びにくるでしょうから頻繁に孫たちに会えるのも嬉しいようです。
私にも安心した反面寂しさもあります。これからは田舎に帰る機会は減りますし、
懐かしい景色や友人など離れているからこそ余計に大切に感じます。埼玉では運
転しませんが、里帰りで運転するのが楽しみの一つでもありました。お気に入りの
場所があり、美しい自然の中を運転するだけでリラックスし癒されたものです。
母が一人で住んでいる家ですが、かつては祖父母を含め家族6人で生活していま
した。部屋数もありますし、家財も昔と変りなくあります。それが夫婦で一部屋分
の荷物だけ持参し、引っ越すわけですから荷物選びも大変です。
荷物の整理や家の片付けが田舎で私を待っているのです。
きっと沢山の物を捨てることになるでしょう。
金井メソッド瞑想は想いを捨てる事がポイントです。呼吸もまず吐く息が基本だそ
うです。捨てることで空いたスペースがなければ、新しい何かを見つけることはで
きないでしょう。
今回の件で、物は生活を豊かにするけれど物にこだわっては生きてはいけないと
感じました。以前の父は収集癖があり、いろんな物を集めていましたが、もうその
ことには触れることはありません。母も最初は寂しそうでしたが、最近は吹っ切れ
たようで電話越しの声も明るくなりました。新たな土地では本当に必要な大切なも
のに囲まれて幸せに暮らして欲しいものです。
私も捨てる作業を通して、大切なものを見つめたいと思っています。