その先にある幸せ

先月金井先生主催のリトリート(瞑想合宿のようなもの)に行ってきました。

奥の院での瞑想、宿坊での静かな生活、金井先生の講義など有意義でゆったりとした時間を過ごしました。

金井先生のお話の中で一か月経った今でも心に残っている一言があります。それは「幸せになることに欲を持ちなさい」という言葉です。

長く瞑想しているとこだわりやとらわれがなくなり、瞑想以前のような苦しみや悩みはなくなっていきます。変化のない日常の中で瞑想本来の目的である「自我を超え、心を自由にし、本来の自分に戻る」意欲が薄れている事に私自身も気づいていました。

瞑想を始めて数年経った頃、悩むことが少しづつなくなり生活が楽しめるようになったある日、祖母が「まるで金魚のようにくるくる泳げるようになったね。見ていると楽しくなってくるよ。」と言ってくれました。その時は嬉しかったけれど、未だ水際で戯れている小さな魚のまま成長していないのかもしれません。

金井先生が指し示してくださっている幸せは自我を超えた先にあるもの、大海に出ていかなければ知る事が出来ない世界なのでしょう。「景色が全然違うよ」と加えて教えて下さいました。

瞑想者として目的を忘れず、少しでも近づけるよう先を目指していきたいと思います。