脳内で江戸旅行

数年前に目を患ってから大好きだった読書から遠ざかっていました。特にこの季節、紫外線が眩しく目が疲れやすいようで、活字は見るのもちょっと、という感じでした。それでもいつか読もうと買っておいた本や雑誌がベッドサイドに沢山。さっさと読んで片づけたいけどまだ無理かな。そんな日々を送ってきました。

昨年からのステイホームで、お出かけが近所での買い物だけとなり、コンタクトレンズなしの生活を送ってきました。そのせいなのか、はたまた家でのんびりしたのが良かったのか、若干視力が良くなりました。数日前、寝付けなくて文庫本を手に取ってみたら難なく読めるではないですか。それから夢中で本を読んでいます。

今、読んでいるのは「みをつくし料理帳」という時代小説です。元々池波正太郎のファンで時代小説は大好きです。数年前のNHKのドラマが面白かったので、その続きを読みたくて買っておいた本です。挿絵はありませんが、江戸の地図なども挟んであり、江戸の町に遊びにいくような感覚がたまらなく楽しいのです。

よく本を読むと脳内で声がすると言いますが、私もその一人です。主人公の澪ちゃんのセリフはドラマで演じていた黒木華さんの声がします。多分私のイメージにぴったりなのでしょう。ドラマを見るような楽しさを久々に味わっています。

時々わからない言葉があると手元にあるスマホで調べます。「床几」という言葉がわからなくて調べたら折りたたみ椅子でした。江戸の文化、季節、料理と知らない言葉を調べるときは現代に気楽に戻れるのも気に入っています。

江戸の人々の活気ある生活が私に元気を与えてくれます。旅行が難しくなった今、脳内で江戸の町を散策しています。良い本は脳も活性化してくれるようです。再び本を手に取る事が出来て良かったと幸せを感じています。