消えずの火

このところ暖かくなり朝の瞑想もしやすくなりました。

差し込む陽射しの中、瞑想をしていると心がぱっと明るくなり、奥底にある灯が勢いよく燃え上がったような気がしました。火の暖かさに包まれ元気が出て前向きな気持ちで瞑想を終える事が出来ました。その時思ったのは瞑想とは自分のエネルギーを確認するため、そしてその灯を消さないためにやっているのだと。。。。

宮島の弥山に霊火堂というお堂があり、そこは消えずの火が有名です。弘法大師が宮島で修行された時からずっと消えることなく燃え続けているそうです。広島という土地柄、平和を祈る灯であり、最近では縁結びとしてご利益もあるとか。私もお参りした事がありますが、霊火堂の中に大きな釜があり、その火を使って沸かした霊湯を頂き、厳かな気持ちになった記憶があります。火は勝手に燃え続ける訳もなく、やはり火を大事に守る人たちがいたからこそでしょう。長くその想いがあったからこそ、現代の私達もその火を知り、見ることができます。

生まれてきた以上、誰にもそれぞれを輝かせるエネルギーが燃えているはずです。私は何者なのか。どうしたいのか。何が幸せなのか。瞑想はその内なるエネルギーを確認する時間、消さないために新たな燃料を追加する時間のような気がします。最近はもう年だからと後ろ向きな気持ちになる事もありますが、自分の中の灯を観る度に前を向こうと思うのです。

その火がある限り自分を信じていけるはず。絶やさぬように日々瞑想をしていきたいと思います。