継続する力

秋に瞑想を始めたのでこの季節になるとその頃の事を思い出します。月の光、虫の音、心地よい秋風。瞑想するとその頃の気持が懐かしく蘇ってくるようです。

その頃の私は、家族や仕事や人間関係などいろんな事がうまくいかず、他人が言うがまま借り物の自分を生きているようでした。本当の自分は何だろう、自分らしく生きてみたいと瞑想を始めました。

今思うと苦しみが私の出発点で、苦しみがあったからこそ瞑想を続けてきたのだと思います。心の奥底で、苦しみから逃れ幸せになりたい、瞑想でそれが出来ると信じる気持が継続する力となったのだと思います。

私の場合は気がつくと全てが改善し、少しづつ自分らしく生きられるようになっていました。知らないうちに階段をひとつ上った感じです。以前金井先生が「どんなに幅が広い階段も端までくれば上がれますよ」と言われた事があります。

時々瞑想しても何も変わらない、変化した実感がないという声を聞きます。そんな時は階段を移動している最中かもしれません。ぜひもう少し続けてほしいと思います。

最近は以前よりは苦しみは少なくなりましたが、まだまだ未熟で自我に振り回されていることが以前よりわかるようになりました。自分と瞑想と金井先生を信じ、自我から自由になり幸せになりたいと思う気持ちがある限り、瞑想を続ける力となっていくのだと思います。諦めることなく少しづつ進んでいければと思います。