真理のベール

ノーベル賞を受賞された山中教授のインタビューを聞いていたら、「研究とは真
理を覆っているベールを一枚づつはがしていくようなもの」という言葉がありまし
た。
金井メソッド瞑想も真理(本当の自分)を覆っている想い(自我)から離れるという
もので、二つは似ているなぁと思いました。

研究もきっと同じことをこつこつとやり続けるのでしょうから、ただひたすら想い
から離れることを続ける瞑想とやはり通じるものがあります。
山中教授は、自分はたまたま最後の一枚をはがしただけなのだ、それまではがし
たベールの全てが無駄ではないようなこともおっしゃっていました。最後の一枚を
はがした人だけがわかる謙虚で素晴らしい言葉だと思いました。

私も長く瞑想を続けていてわかる事があります。
瞑想は最後のベールまではがさなくても想いから解放された分だけ心が軽くなる
という事。時折薄いベールの時、真理の光が透けて見えたり、感じるだけで幸せ
になれるという事です。

生きているうちに最後のベールに到達することはないと思いますが、やり続けて
いければそれでいいと思っています。