炎天下、汗を拭きながら歩いている時のこと。通りすがりのお宅の庭先からオレンジ色の花が咲いているのが目にとまりました。
名前は知らないけれど子供の頃我が家に咲いていた花だと気付きました。
そして一瞬のうちに子供の頃の夏の記憶がよみがえってきました。汗をかきながら庭の手入れをしていた祖父。祖父の手入れによって夏中美しかった庭の花々。子供達を集め怪談などの話を聞かせてくれた祖父。厳しく優しかった祖父の笑顔がオレンジ色の花と重なり、久しぶりに祖父の愛情に触れたようで暑さも忘れ幸せな気持ちになりました。
オレンジの.JPG何年も経っているのに、時を超えて溢れてくる感情や想い。色、香り、体感などに彩られた感情や想いの積み重ねが時を刻むということなのでしょうか。
一瞬花を見ただけなのに、今の私が過去の想いよって作られ、今の想いが未来の私を作っていくのだと感じました。
金井メソッド瞑想は心を開いた後、想いから離れるという作業をします。私たちの自我は想いによって成り立っているからなのでしょう。生きている以上想いを作り続けるなら、毎日の瞑想で想いから離れる事が大切なのだと改めて気づきました。
子供の頃は祖父に叱られたりしたものですが、ネガティブな想いがなくなった今、優しいエネルギーだけが残っているようです。
日々の瞑想を大切にし、想いに振り回されない私らしい毎日を過ごしていこう。時を越えて祖父が教えてくれたようでした。